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アカントピゲ

アカントピゲ・ハウエリ(Acanthopyge haueri)。三葉虫好きでこの種を知らない人はいないが、ちゃんとした標本を手に入れるのはまず無理だ。残る選択肢は下記のとおり。

1)頭や尾部などの部分化石
2)部分化石を寄せ集めて貼り合せたコンポジットもの
3)フェイク(ほんものと称して売られるにせもの)
4)レプリカ

かつて私は4)を選んで、K石セブンから購入したことがある。下の画像のものがそれだ。



買った当時はなかなかよくできていると思ったが、やはりレプリカはレプリカ、すぐに飽きがきてしまう。これはだいぶ前に処分した。

さて今回ヤフオクで手に入れたのは2)のコンポジットものだが、これははたしてほんとにコンポジットものであろうか? どうもただならぬフェイク感がただよっているのだが……



さっそくルーペで拡大して隅から隅まで調べてみたが、コンポジットものである確率と完全フェイクである確率とは五分五分といったところだ。原出品者(サハラ・インポーツ)によれば修復率10パーセントとのことで、それがほんとならまことにけっこうなことだが、じっさいはそんなに生易しいものではなさそうだ。

とはいうものの、モロッコ産の三葉虫にかぎっては、このフェイク感も味わいのひとつと料簡したほうが精神衛生上よろしい。もとより学術的な標本ではなく観賞用として製作(?)されたものだから、こっちもそのつもりで眺めていればいいのである。

さっそく他のモロッコ勢とともにガラスケース行きの指令が下る。





ところでアカントピゲといえばモロッコ特産の印象があるが、かつてはチェコでも産出したようで、バランドの本にも載っている。リカス・ハウエリ(Lichas haueri)の名前で記載されているのがそれだ(下図右側)。



ちなみに左のほうにある大きい三葉虫はディクラノペルティス。