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シャッタカイト(シャタック石)について

前に買ったクリソコラまがいのものに満足できず、少々高かったが思いきって買ってみた。シャッタカイトかくあるべしという見本のようなもの。



画像ではそのすごさが伝わりにくいと思うが、実物を見たらきっと驚くよ。パラドキシデスの標本が私の「精神のカンブリア紀」を直撃したとすれば、こっちは精神を宇宙的な次元へと開いてくれる。換言すれば、鉱物の世界が宇宙と直結していることをまざまざと感じさせてくれるのである。

堀秀道氏は鉱物の魅力を世間に広めるべく、次のようなスローガンを掲げている。

「鉱物は手にとれる原子の世界」
「鉱物は地球の細胞」
「鉱物は大地の芸術作品」

この堀氏の言葉は空疎なキャッチコピーなんかではだんじてない。彼はこうも書いている。

「世の中はすべて原子(イオン)からできている。しかし、人間は原子(イオン)を見ることはできない。それはあまりにも究極微の世界だ。ただ、鉱物の結晶を手に持つとき、人間は原子(イオン)の世界に直接触れることができる。結晶は原子(イオン)の世界の出来事がそのまま肉眼化したものなのだ。
「人間が鉱物の美しさに打たれるということは、宇宙の根元である原子(イオン)の世界に触れた感動ではないだろうか」(「楽しい鉱物学」より引用)

昔の人は原子やイオンの存在は知らなかったが、それだけいっそうダイレクトに鉱物のもつ神秘力を感受したのではないか。各地に残る奇石崇拝や金石信仰がそれを物語っている。

ところでこのシャッタカイト、どうも買ったころ(半月ほど前)と比べると、色がじゃっかんくすんできたような気がする。気のせいだといいんだけど……