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プルムリテス

ひどく地味な化石で、知らない人が見たら石にへばりついた枯葉かと思うだろう。私だってある事情がなければ見過ごすところだった。



ある事情というのは、私の化石探求の指南役であるバランド先生の図版集(第一巻の補遺)にまるまる二葉を費やしてこれの図が出ているのである。


その一部の拡大


もちろんこの図に出ている、ボヘミア産のプルムリテスなどは入手困難だろうが、モロッコ産のものならわりあい簡単に手に入る。ebay ではだれも入札しないから、安く出ていればそれを買うのも手だ。

プルムリテス(Plumulites)というのはバランド先生の命名で、体をおおう鱗状の硬皮が羽毛(プリューム plume)に似ているからそう名づけられたのだろう。しかし先生にもこの化石動物がどういうものかはっきりと分らなかった。「松毬を平べったくしたような動物」という先生の記述は当っていると思うが、これが分類学上どのあたりに位置するのかは、ごく最近になるまで分らなかったらしい。

ネットを見ると、この松毬状の動物の系譜を「ハルキエリア→ウィワクシア→ラップワーセラ→プルムリテス→ウロコムシ」と書いている人がいる(こちらのページ)。学問上のことは知らないが、形態的にはじつに説得力のある説である。


拡大したところ


これは裏側についているネガ