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チューブワームとサンゴの化石

サンプル写真に惹かれて購入したものの、じっさい届いた現物を見てがっかりした、なんていうのはよくある話だ。返品するのもめんどくさいし、まあしばらくは手元に置いておくしかないのだが、ちょっとしたことでそのつまらない化石が生き返る(?)こともある。

まずポーランドのジュラ系から出たセルプラ(Serpula)。これは現生のハオリムシ(チューブワーム)の遠い祖先で、一見ミミズがのたくっているようにみえるが、もちろん軟組織ではなくて石灰質の硬い殻(チューブ)が牡蠣の表面にくっついたものだ。



こういうにょろにょろしたものが好きな私にはおもしろい標本なのだが、飾るとなるとこれがまったく栄えない。なにかいい方法はないものかと考えていたら、木製のエッグスタンドにのっけてみるというアイデアがひらめいた。ミネラルタックで固定したのが下の画像。



セルプラ同様、デザインとしてはおもしろいのだがディスプレイに向かないものに珊瑚の化石の断片がある。珊瑚は海中でもっとも美しい動物の一種だが、化石になるともとの鮮やかな色彩はすべて失われるので、もっぱらそのかたち(フォルム)を賞翫することになる。私の手に入れたのはメアリーランドで採れたアストレリア・パルマータという種類のもの。

これもごく小さい断片なので、やはりエッグスタンドにのせてみた。



こういうやり方がベストだとは思わないけれども、地味な化石に存在感を与えるにはどうすればいいか、というのは私の永遠の課題だ。