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レプテーナ・デプレッサ

腕足類はいまでこそ種類も少なく、「生きた化石」として細々と暮しているようだが、古生代には数千種が存在して大繁栄していた。つまり現生種よりも化石種のほうがだんぜん多いわけで、海外では腕足類を中心に集めている化石コレクターも少なくないらしい。

しかし、そういっても三葉虫などと比べると種類の違いが分りにくく、また見た目にもおもしろみに欠けるところから、日本ではあまり人気があるとはいいがたいようだ。よほど特徴のある種類でないと私も食指が動かない。これまでに手に入れた腕足類は、スピリファーと呼ばれるもの二種と、それから今回買ったレプテーナのみだ。

レプテーナはオルドビス紀から石炭紀まで棲息していた腕足類で、ヨーロッパ各地や北米で多産する。この種類だけはほかのものと見間違うおそれはない。それほど特徴のある形をしているのである。

私の手に入れた標本はゴトランドのもので、茶色のものには visbyensis という亜種名がついている。


Leptaena depressa


腕足類といえば、殻が取れてゼンマイのような腕骨がむきだしになった標本をいっときよく見かけたように思うのだが、最近はさっぱりお目にかからない。ないとなると欲しくなるのが人情で、次に見かけたら迷わず買おうと思っている。