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To buy or not to buy

ええと、これすぐ消しちゃうんで、スターとかコメントとか要らんですよ。


ひとつ狙ってる標本があって、これをどうすべきか、と。

産地つながりで私の視野に入ってきたものなんだが、もし産地に興味がなければとうぜん見送ったはずなんだよね。見送ったどころか、まったく興味を示さなかっただろうね。

ところが、これが気になる産地の稀少種なんだ。本やネットを見てると変に知識が入ってくるから困る。状態はそんなによくない。ランクでいえばCランクあたり。種類も私がとくに好むものではない。にもかかわらず、気になる産地の稀少種なんだよなあ。

まったくもって、ただそれだけの理由で大枚をはたく。これは正気の沙汰だろうか。

まあウン万円はらって手に入れたとする。届いた標本をみると、やはりというか写真どおりのおんぼろさ。さてこいつにどれだけ愛情をそそげるか。見て楽しくなるか。もっていてハッピーになれるか。そいつがいるおかげで生活が明るくなるか。

そんなこと、現物をみないとわかんないよ……

つぎに問題になってくるのは、買った後悔と買わなかった後悔と、どっちが大きいかということ。

あーららやっちまった、というのが買った後悔。うーん、困ったな、こんなもの買っちゃって。どうしよう、ヤフオクに出すかな。まあ出してもそんなになんないだろうけど、出費の半分くらいは回収できるかな。

しかしヤフオクにはクソ野郎がうようよしている。そんなやつの許へ行くくらいなら……

もっと厄介なのは、必死の思いで買ったあとに、もっと状態のいいのが同じような値段で出されることだ。あのなあ、と思う。状態のいいものから順に出せよ、と。

買った後悔でいちばん大きいのがこれだろうね。

いっぽう買わなかった場合はどうか。そんな後悔はすぐに忘れる。なにしろ化石の世界は日進月歩(?)だ。次から次へと気になる標本が出てくる。買わなかったもののことなどいちいち覚えている暇はない。

だから買わなかった後悔はそんなに気にしなくていい。見送れば見送ったで先は開けてくる。あのときあれで散財しなくてよかった、と思える日がきっとやってくるはずなのだ。

というわけで、今回は見送る方向に行きそうだ。とはいうものの、土壇場になったらどうなるか、それは自分でもわからん。それは一種の狂気なので、理性ではコントロールできないんだよね。

トリストラム・シャンディの二人の尼さんの声がきこえる。

「つっ」「こめ」「つっ」「こめ」「つっ」「こめ」「つっ」「こめ」
「やっ」「ちゃえ」「やっ」「ちゃえ」「やっ」「ちゃえ」「やっ」「ちゃえ」



(付記、1月2日)
くだんの標本はけっきょく見送った。その理由は大小いろいろあるが、いちばん大きいのはやっぱり自在頬が欠けていること。あのベトコンのかぶっている編み笠みたいな自在頬がないのは痛い。逆にいえば、あれさえあれば部分化石でもOKなんですがね。

というわけで、次はいつ出会えるかわからないブレヴィスクテルムだが、今回でだいたいの相場もわかったし、心静かに次回を待ちたいと思う。

本エントリー、当初はすぐ消すつもりだったが、意外に多数のコメントをいただいたので、このまま残しておくことにします。