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インテリア・ブログの名残

禁煙しているといろいろと弊害が出てくる。自分の場合、顕著だったのは、好きでやってる趣味に対する熱意の低下だ。仕事や雑用ではむしろ集中力が高まるのに、趣味の領域ではさっぱり意気があがらないという、ちょっと困った状態に陥ってしまった。

化石に対する熱意も徐々に冷めていって、なんでこんなものに夢中になっていたのか、と変に覚めた観点でみるようになった。まあこういうのはたいてい時間が解決してくれるので、下手にじたばたするよりも、じっとしているに若くはない。

とにかく何もする気がしないので、ひたすらユーチューブを見てすごした。ユーチューブは時間泥棒といわれるくらい時間を食うので、こういう場合にはちょうどいい。こうして忍耐の時をやりすごしていた。

最近はようやくタバコを吸わない生活にも慣れて、化石に対する関心も復活してきたのは幸いだ。この間、ほぼふた月かかっている。


     * * *


このブログはもともとインテリア・ブログとして開設したので、初めのころは部屋の写真などをよく撮っていた。そういうものはけっきょく使わずじまいになったが、いま見直すと少なくとも自分にはおもしろく眺められるものもある。そんな中からいくつか、ひとさまにも興味をもってもらえそうなものを紹介しよう。


これはコンベックスミラーとロウソク立てを買って喜んでいたころのもの。ミロのヴィーナスはインテリアには欠かせないオブジェだと思っていた。これらは今でもそのまま置いてある。ロウソクの明りの暖かさは白熱灯のそれと同じで、これに馴染むと昼光色の明りは使えなくなる。LED時代がきても電球色のものを使っていきたいと思う。


インテリア時代に興味をもった化石はだいたいこんなのが多い。白いアンモナイトの大きいほうはMスターFッシルで買った。同じショップから三年後に三葉虫を買うことになるとはそのころは思いもしなかった。手前のファコプスは初代のもので、ヤフオクでの買いもの。奥の赤いのは珪化木。すでにこのころから買った標本を机に並べる趣味があったようだ。


鮮血にまみれたようなカクタス・スピリット・クォーツ(ヘマタイト付き)。上品なものはよく見るけれども、こういう悪趣味なものはその後目にした覚えがない。ミネラルは化石以上に一期一会の要素が濃いと思う。


食玩のシコピゲ。シコピゲは私の初期のヒーロー(ヒール?)だったから、こういうものまで求めてしまった。同じころにプラスチックのレプリカも買ったっけ。


アンモナイト時代の後期に買ったクウェンステットセラス。買った日にこれを眺めながらうとうとして目がさめると、長いこと悩まされていた腰痛が嘘のように消えていた。化石にもパワーストーン的ななにかがあるのでは? という考えがちらりと浮んだ一瞬だった。


これもアンモナイト時代の後期に買ったもの。種類はどうやらプレウロセラスのようだ。


今もこんな感じでコーナーキャビネットに収納してある。いかにもインテリアとしての化石といった感じがしませんか?


これもコーナーキャビネットの上の棚に今もこのまま置いてある。マリオ・プラーツの「肉と死と悪魔」に触発されて、「肉と死と化石」というテーマで飾り付けをしてみた。マネキンの頭はもちろん「肉」をあらわすが、説明しないとまず分ってもらえない。


化石の学名の意味を調べるのにお世話になっているバイイのギリシャ語辞典。その上にコケムシその他の標本を置いてみた。ただそれだけのもの。


黄鉄鉱化した化石と、黄鉄鉱の結晶(十二面体)と。右にみえている小さいアンモナイトはその後処分してしまった。いちばんきれいにみえるのにね。


一般書として公刊されている図鑑に自分のもっている標本が載っているとちょっとびっくりする。これはローレンスとスタマーズの「世界の三葉虫」に出ているチェコのパラドキシデス。説明文に11cmとあるのは誤りで、じっさいは9cmほどだ。この図鑑のデータがあまり当てにならないのはこのことからもわかる。


インテリアといえばどうしても欠かせないのがオウムガイだろう。これはオオベソオウムガイで、ヘソの部分の巻きがみえるタイプだ。この部分がさらにりっぱなのがヒロベソオウムガイで、かなり高価で売買される。


EXTINCTIONS,INC. という会社がアメリカにあって、高品質の化石を扱っている。サンプル画像もどこか高雅にみえるのが多い。私は手持ちのフレキシカリメネを使って、その EXTINCTIONS社ふうの写真を撮ってみようと考えた。これがその結果だが、うまくいってるかしらん。