ディプレウラ・デカイ

デボン紀ニューヨークの産。ご覧のとおりコンポジットものだが、不自然さを感じさせないようにうまく貼り合せてある。上から見るとじゃっかん頭部が大きく、全体が寸詰まりのようだが、そんなことを気にしても始まらない。なにしろコンポジットなのだから……

いやむしろ、これだけ質感のいい標本が安く手に入ったことを喜びたい。私も現物を見るまでは、本種がここまでみごとな外殻(形相、質料ともに)をもっているとは知らなかった。三葉虫好き、ホマロノトゥス好きなら涎を垂らして喜びそうなしろもの(体長:13㎝)。


Dipleura dekayi


とにかくどこから眺めても「ほう……」とか「すごい!」という言葉しか出てこない。これを文章化して褒め称えるには、Fっしる店長並みの文才が必要だ。







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次にホマロノトゥス類について少し書いておこう。


オルドビス紀前期に共通祖先である(とみなされている)Bavarilla ofensis (Barrande, 1868) が出現。これから五つの系列が分岐した。

1.未定亜科
これは Leiostegina 属を出したのみで、オルドビス紀後期に絶滅。

2.エオホマロノトゥス亜科
ここからはまず Eohomalonotus が出て、シルル紀の Brongniartella 、デボン紀の Homalonotus と続いたが、デボン紀中期で絶滅。

3.ケルフォルネラ亜科
ここからはケルフォルネラほかが出たが、オルドビス紀後期に絶滅。

4.ホマロノトゥス亜科
ここからはまず Platycoryphe が、ついで Digonus が出て、Parahomalonotus、Wenndorfia、Burmeisterella、Scabrella などが輩出したが、デボン紀中期で絶滅。

5.トリメルス亜科
ここからはシルル紀に Trimerus が、ついでデボン紀に Dipleura とBurmeisteria が出た。デボン紀後期に絶滅。


(参考ページ:Famille des Homalonotidae (Chapman, 1890) - Nach Taxon / By taxon - TRILOBITA.DE - Die Diskussions-Plattform für Trilobiten-Freunde