ボランディア・グロビケプス

2017年度はロシアの三葉虫を、と思っていたが、どういうわけか石炭紀のものばかりが手元に集まってくる。こういう流れはまったく予期していなかった。去年までは探してもなかなか見つからなかった石炭紀三葉虫が、向うのほうから「私を買って」とばかりに押し寄せてくるとは……

そんなわけで、しばらくは石炭紀三葉虫の記事ばかりが続くと思う。ただでさえ少ない読者がますます減りそうだが、あまり気にせず書いていこう。

さて今回のはベルギー産のボランディアというもの。正式にはボランディア・グロビケプス・クレイニという長たらしい名前だ。大きさは 17㎜。


Bollandia globiceps kleini



石炭紀三葉虫は、集めるにあたって大きさや保存状態をあまり気にしなくていいのが楽だ。ただし、個人的には眼だけはちゃんとついていてほしいと思っている。石炭紀のプロエトゥス類は、眼の部分がぽろりと取れてしまっている標本が少なくないからで、れっきとした図鑑に載っているものにもそういったものはある。

本種は同じ産地から出るカミンゲラ(クミンゲラ)と見分けがつきにくいらしい。私も各種の画像を見比べてみたが、これがボランディアでこれがカミンゲラ、というはっきりした違いを見出すことはできなかった。その一方で、どう見ても違う種類のものが、同じボランディアという名前で呼ばれている場合もあって、このあたりは専門家でないとまず特定不可能だろう。

今回の標本はベージュ色で保存されているが、同産地では、ほとんど白に近い色で保存されているボランディアもしくはカミンゲラも存在する。写真でみるかぎり、非常に美しいのだが、現物はどうだろうか。機会があれば手に入れてみたい。