読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

アメロピルトニア・ラウラダナエ

北米産の石炭紀三葉虫。購入元のデータによれば、ミズーリ州のセイリーン郡に Chouteau Formation という石炭紀の地層が露出していて、そこからこの三葉虫が産出するらしい。本種はまた Breviphillipsia sampsoni もしくはたんに Phillipsia sampsoni とも呼ばれていて、セイリーン郡に程近いブーン郡でも産するとのこと。

BPMの図鑑では、本種はニューメキシコから産するような書き方になっていて紛らわしい。おまけに Chouteau Fm.を Chotenau Fm. と誤記している。石炭紀の扱いの雑さはこんなところからも窺い知れる。

さて今回の標本は、ご覧のとおり一風変った整形がなされている。それは前に取りあげた英国産の黒いパラディンの特異な整形の手を一歩進めたもので、母岩は完全に刳り抜かれ、半円形の窓のように開いていて、本体はその窓のへりにやや反り気味の姿勢で、斜めに横たわっている。サイズは直線で 14mm。


Ameropiltonia lauradanae


アメロピルトニアといえば、どうしてもその外殻表面のツブツブ、というより微小なトゲがあげつらわれる。しかしたいていの場合、それらのトゲは剖出のさいに摩耗してしまって、まろやかなツブツブになっていることが多い。個人的にはもう少しシャープなほうが好みなのだが、透明感のあるベージュのカルサイトに置換された外殻はそれ自体として美しい。