イソテルス・マキシムス(二個目)

イソテルスの仲間は北米のあちこちで産出する。そのうちでもオハイオのイソテルス・マキシムスは外殻の色合いが美しく、かつ相当な大きさに達するので、なかなか人気も高く、おいそれとは手が出せない。しかし小さい部分化石なら安く手に入る。今回買ったのもそういったもの。幅は 30㎜ で、もし全身揃っていたら体長 45㎜ くらいになるだろうか。


Isotelus maximus


本種の標本はだいぶ前に、あまり状態のよくないのを買ったことがある。そのときは、外殻の美しさに目を奪われたが、どうもあれは外殻本来の美しさではなくて、保護剤のせいで光沢が増したのに幻惑されていたようだ。今回手に入れたものをみると、なるほど本種の外殻はこんな感じで保存されているんだな、というのがよくわかる。それはつや消しの、落ち着いた色合いで、殻は薄いことは薄いが薄すぎるというほどではなく、しっかりと安定しているようにみえる。本種に不可避の亀裂にしても、この程度ならばむしろ味になる。




前回の標本は、いちおう全身揃っているものの、頭部にかなりのダメージを受けていたので、それを補えるような標本が手に入ったのは幸いだった。眼なども保存状態は良好だが、残念ながら個眼レンズまでは確認できないようだ。



それにしても、北米のオルドビス紀三葉虫はほんとにハズレがない。たんに自分との相性がいいだけかもしれないが……