2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ケラトヌルスの一種

ディクラヌルスのあとはこれしかないでしょ、というわけで買ったのが本種。アイデンティティが揺らぐほど高い買い物だったが、これにはミラスピスの後押しもあった。というのも、ケラトヌルスはいろんな点でじつによくミラスピスに似ていて、ほとんど直系の…

企画展「三葉虫の謎 II」を見終えて

立松コレクションは2000種の標本からなっているらしい。標本2000種といわれてもあまりピンとこず、「もってる人はそれくらいもってるだろうサ」くらいの認識なのだが、これは2000という数字を少なく見積もりすぎることからくる。たとえば200…

椎野先生の講演(後半)

後半の論題は「外への平滑化」というので、外面の平滑な三葉虫の例としてハイポディクラノタス(Hypodicranotus striatulus)が採り上げられます。これは会場でも展示されていましたが、小さくて地味なので見過ごした方も多いのではないでしょうか。私も講義…

椎野先生の講演(前半)

立松氏につづいて椎野先生の講演がありましたが、これは私にはむつかしくてよく理解できませんでした。よく分らないなりに強引にまとめると──トゲや粒々を纏ったいかつい三葉虫とはべつに、イレヌスに代表されるような、つるっとした滑らかな三葉虫がいる。…

立松氏の講演

8月2日に行われた立松氏の講演「50年の軌跡~三葉虫の多様性とその美~」から。立松氏の化石蒐集のスタンスとして印象的だったのは、なぜ集めるのか、という問いに対して、「好きだから、楽しいから」という、単純ですが断固とした態度を持しておられる…

立松コレクションを見る

朝7時前に家を出て20時に帰宅。まさに圧巻の一言でしたね。もう自分で三葉虫を集めるのがいやになるほどの。種類でいえば、おそらくアメリカのものがいちばん多かったような気がします。あとはロシア種、モロッコ種が主で、ヨーロッパでは英国、ドイツ、…