2016-01-01から1年間の記事一覧
信山社発行の「世界の三葉虫」(進化生研ライブラリー1)は、もう20年以上も前の出版物でありながら、いまでも新本で買えるところがすごい*1。内容は一部古びてしまっているところもあるが、その反面、今では入手しがたい種類や、出所の怪しげな珍品も紹介…
ロシアン三葉虫といえば、修復がつきもので、たいていの標本には修復率何パーセントと書いてある。この数値が正しいのかどうか、かねてから疑問に思っていた。質的にも量的にも、何を基準としてのパーセンテージなのか、はっきりしませんしね。昔はこの修復…
ユタ州ミラード郡のウィークス層(カンブリア紀)の産。ユタ州は三葉虫の特産地ともいえるところで、ハウスレンジ(House Range)という名前を記憶している人も少なくないと思う。ウィークス層もそのひとつで、小粒ながら特色のある三葉虫を産するので有名だ…
今回取り上げるのはウェールズのオギギオカレラ。いちおうアングスティッシマ種とのことだが、やはりというかデブッキイ種の線が濃厚だ。まあ見た目はどっちもほとんどいっしょだからあまり気にすることはないのだが…… Ogygiocarella debuchii ローレンスと…
私の長年(といっても二年ほど)のあこがれの的だったスフェロコリフェをついに入手。箱から取り出すときはちょっと手がふるえたかもしれない。現物はといえば、意外に大きいのに驚いた。もっと小さい、ハエ取りグモくらいのサイズを予想していたからね。心…
終りそうでなかなか終らないMF祭り。振り返ってみれば、年末あたりから毎週ぶっとおしでえんえんとやってるんじゃないか。商品のほうもだんだん高額化してきて、しょっぱなから手の出ないものも多い。まあそんなのはハイエンドのコレクターにまかせるとして…
レムレオプス・レムレイ(Lemureops lemurei)という名前で出ていたもの。これはシュードキベレの一種で、おそらくシュードキベレ・レムレイと呼ばれているのと同一種だと思われる。 Pseudocybele lemurei シュードキベレの仲間はわりあい見た目の違いがはっ…
記念すべきアイフェル産の第一号。キファスピスという種類はあまり好みではないのだが、まあ初回だし、様子見にはいいんじゃないか、ということで買ってみた。灰白色の母岩に淡いベージュ色で保存されていて、注意深く眺めればその保存状態はけっしてわるく…
今年最初のヤフオクでの買い物がこれだが、現物を見たときは驚いた。これがあのケラウルスだろうか。まるでパラドキシデスのような凄みではないか。それにこの格調の高さはどうだろう。雰囲気だけでいえば、去年の夏岐阜で見たアンフィリカスに匹敵する。う…